ポケモンGOの何が社会現象を起こしたかを、ニュースから考えてみた。
こんにちは。すっかり通勤路でポケストップ巡りが日課になりましたせんたくです。
ポッポをコツコツ集めて進化でレベルアップ、という地道な作業で図鑑集め。
さてさて、このポケモンGO、日本で配信される前にもうアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドで爆発的にヒットし、今やツイッターよりもアクティブユーザー数が多い事態となっております。
GPSとスマホを使うとても簡単なゲームなのに、なぜかハマってしまう。
今回は、パズドラや妖怪ウォッチなど他のゲームとは違い、国境と年齢を超えて世界的にヒットした理由を、ニュースを添えて自分なりに考えてみました。
目次
1.現実世界からポケモンの世界へ
操作が簡単
まず、このゲームの障壁の低さがヒットの理由にあげられます。卵を育てたりバトルをしたり…と上を目指せば限りがないですが、地図に現れたポケモンをゲットするという最低限の楽しみが、スマホを持っているだけで手に入ります。
パズル系のスマホゲームや専用ハードだと、気になっても「ちょっとやらせてよ」とあまりなりません。ボタン配置を覚えないといけないですし、ルールはもっと複雑です。
「こんな簡単な操作でゲーマーは面白いの」と思うくらいシンプルなことが、老若男女問わずヒットした第一の理由だと思います。
ゲームを楽しむのに必要なのが、課金ではなく課「運動」である
ポケモンGOを楽しむためには、ポケストップでアイテムを入手して、ポケモンを探しに行かないといけません。課金アイテムは、道具や容量を増やしたり、出現率を上げたりするものがありますが、これらは歩いてポケモンをゲットする人がより有利になるものなので、結局「歩いて別のところに行く」が必須のゲームとなっています。
つまり、どれだけポケモンが好きな引きこもりも、お金だけではクリアができないのです。お金でレアポケモンは買えないのです。その結果、部屋でゲームをしていたひきこもりが外へでる、自閉症に効果があるなど、大きな行動の変化をもたらしました。
流れとしては
利益を優先して課金ユーザーが圧倒的に有利になるスマホゲーム(ガチャなど)
→無料でも十分楽しめるパズドラ(ヒット!)
→歩いて移動が必須であくまで課金アイテムはサポートのポケモンGO(ヒット!)
という感じでしょうか。
2.ポケモンGOの世界から現実世界へ
ポケモンGOの世界にポケモンが表れている場所は、現実には人が出現する。
ポケモンGOのレベルアップシステムを、「歩いて別のところに行く」にし、またその判断を万歩計でなくGPSにしたため、すごい変化が起きました。
ゲーム上にポケモンが出る場所に、人が出るようになりました。ポケモンがたくさん出るポケモンの巣というところに、お祭りかと思うくらい人が出るようになったのです。
想定以上にアクティブユーザー数が多いため、マナーが悪い人も一定数います。「たかがゲーム」に省庁が注意を喚起する事態となりました。
ポケモンのキャラクターを一番知っているのが若者世代である
私の母親からよくLINEや電話が来ます。内容は「こんなポケモン捕まえた」「たまごが生まれた」などです。笑
驚いたのが「ポケモンの巣に行ったら、もう巣じゃなくなったって近くのおにいちゃんに教えてもらったんよ~。」です。ポケモンGOが世代を超えるコミュニケーションのきっかけになっている。これってすごいことですね。
まとめ
ポケモンを知っているひとも、単なるブームだと思っているひとも、否定されるひともいると思います。でも、私の中ではこれが何かが変わりかけようとしているきっかけになったと確信しています。最後は、Nianticアジア統括本部長のインタビューを引用して終わりたいと思います。みなさま、よいポケモンライフを!
IngressでもPokémon GOでも,Nianticが目指しているものはとてもシンプルで,家の中でスクリーンを見つめているだけでなく,外へ出て世界のどこかに隠された秘密を発見してほしいということです。IngressやPokémon GOを持って町に繰り出せば,それが隠された宝石を照らし出してくれますので,ぜひ自分自身で発見して,味わって,そこで出会う人達と交流してみてください。夢と現実が一体になった,新しい未来が垣間見えるような感覚を体験してください。
「Ingress」は文化や言語の壁を超え「Pokémon GO」は世界に幸せを届ける。公式ユーザーイベントAegis Novaを前に,Nianticの歩みを川島氏に聞いた - 4Gamer.net
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