【本】進撃の巨人を読んで
せんたくです。
最近になってやっと進撃の巨人を読みました。
最新刊は良いところで終わってますね。
進撃の巨人 コミック 1-19巻セット (講談社コミックス)
- 作者: 諫山創
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/04/08
- メディア: コミック
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飛行機のコンテンツで映画版を観たことはあったんですが、原作とはストーリーが全然違う。
- 発売日: 2016/02/10
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ちなみに同じ時に観た映画版バクマンは、とても良くできた作品でした。漫画を描く表現も上手くて世界観がそのまま。
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2016/04/20
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とにかく作者は「漫画が上手い」
同じような流行りの絵の漫画が多いなか、進撃の巨人の作者はめちゃめちゃ絵が綺麗かというとそうでもありません(特に1巻)でもストーリーに引き込まれてどんどん読み進めてしまう魅力があります。
「絵がうまい」=「漫画がうまい」ではないことがよく分かる作品です。
それはすでに作者の中で「ブレないストーリー」が出来ているからだと予想しています。
鋼の錬金術師やハリーポッターの作者も、確か結末まで考えてから書いたタイプのファンタジーですよね。
- 作者: 荒川弘
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2010/12/15
- メディア: コミック
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作家には結末ができてから書き出す人と、書いていくうちに結末を決める人がいます。
私が好きな漫画は前者のタイプが多いです。
犠牲者ありきの攻防がすごい
進撃の巨人は、タイトル通り巨人と戦う話です。
その巨人がもう絶望するしかないくらい不気味で強い。人がどんどん食べられてしまいます。
この圧倒的恐怖に対して、登場人物達は戦略を立てていきます。「全員助かる」なんて選択肢はなく、「いかに犠牲を抑えるか」の天秤で判断するわけです。
少年漫画やアメリカ映画にありがちな「味方は全員助かってハッピーエンド」がないのが面白い。
本当の敵は巨人じゃない
この漫画の魅力は巨人を倒す少年漫画らしいアクションシーンの他に、巨人を通して登場人物の愛、憎しみ、成長、葛藤を見事に描いているところにあると思いました。
アドラー心理学に「人の悩みは人間関係からしか生まれない」とあります。
人が作ったもので人が結局苦しむをテーマにした作品が漫画に多いのも、それを暗示しているかもしれません。
色んなことが分かりかけている最新刊。
これからどんな展開になるのか、楽しみです。